さまざまな時代の美意識を表現した ガラス装飾の世界
装飾の系譜
-ルネ・ラリックとガラスの香水瓶・化粧品-
2019.6.6(thu)〜2019.8.30(fri)
CuteGlass Shop and Galleryでの展示企画 第四弾
今回は「装飾」をテーマに、ガラスの香水瓶、化粧品の展示をいたします。
アール・ヌーヴォー、アール・デコの2つの装飾様式を生み出した
ガラス工芸家ルネ・ラリックの香水瓶を特別展示。
ルネ・ラリック(1860年−1945年)
19世紀末、アール・ヌーヴォーの時代に装飾デザイナーとして活躍。
1907年、香水商コティの依頼を請けて香水瓶のデザインを手掛けたことをきっかけに、
繊細で美しい装飾と卓越した技術で香りの世界を幻想的に表現。
ラリックは自然の植物や生物、女性の顔や身体からインスピレーションを得て美しい造形に昇華させました。
ラリックの活躍した19世紀末から20世紀初頭は、一般の人々にも香水瓶が普及しはじめた時代でした。
ラリックの香水瓶は量産されることを前提に作られながらも、美しい意匠を保ち、
芸術性と工業的な合理性を併せ持つものでした。
「ガラスは奇跡のような素材だ」とラリックが語っているように、
アートとクラフトの融合は、多様な可能性を秘めたガラスという素材だからこそ実現したのかもしれません。
その他、日本を代表する化粧品メーカー資生堂の香水瓶や化粧品など、
「香り」や「美しさ」といった目に見えないものを表現し
19世紀末から現在まで多くの人を魅了してきた
繊細で優雅なガラス瓶の装飾をお楽しみください。